ビカクシダの胞子を播いて発芽すると、次に現れるのが前葉体です。
前葉体はハート型をした小さな葉のようなもので、この段階で受精が起こり、やがて子株(胞子体)が発生します。
しかし、前葉体の段階では密集しすぎたり乾燥したりすると成長が止まることがあります。
この記事では、ビカクシダ前葉体の育て方とスペーシングのタイミング、管理方法について解説します。

ビカクシダの前葉体とは
胞子が発芽すると、培地の表面に緑色のコケのようなものが広がります。
その後、時間が経つとハート型の前葉体が現れます。

前葉体はビカクシダの成長の初期段階で、このあと受精が起こり小さな胞子体が生まれます。
前葉体が現れるまでの期間
前葉体が現れるまでの期間は環境によって変わります。
目安としては次の通りです。
発芽 2〜4週間
前葉体 1〜2ヶ月
発芽後しばらくすると、培地の表面に小さなハート型が見えるようになります。

前葉体の管理方法
前葉体の段階では、次の3つの環境を意識して管理します。
温度
湿度
光
このバランスが整うことで前葉体が順調に成長します。
温度
ビカクシダの前葉体は暖かい環境を好みます。
目安
20〜30℃
温度が低すぎたり高すぎると成長が遅くなることがあります。
湿度
前葉体は乾燥に弱いため、高湿度を保つことが大切です。
容器にフタをした状態で管理すると、湿度を保ちやすくなります。
光
明るい場所で管理すると前葉体の成長が良くなります。
ただし、直射日光は強すぎるため
明るい室内
植物用LEDライト
などで管理するのがおすすめです。
スペーシングとは
前葉体が密集してくると、成長が遅くなることがあります。
そのため株間を広げる作業を行います。
この作業をスペーシングと呼びます。

スペーシングを行うことで
株同士の競争が減る
成長が早くなる
といったメリットがあります。
スペーシングのタイミング
スペーシングを行うタイミングは次の状態になったときです。
前葉体が密集している
培地が緑で埋まっている
この段階で株間を広げると、その後の成長が良くなります。
スペーシングのやり方
スペーシングは比較的簡単に行うことができます。
1 前葉体の塊をピンセットやスプーンなどで1~2㎠切り取る
2 新しい培地に間隔をあけて植え付ける
前葉体の塊を培地に置いたら、上から軽く押し込むようにして根が土に触れるようにします。

スペーシング後の管理
スペーシング後も基本的な管理方法は同じです。
高湿度
適度な温度
明るい光
受精には水分が必要なので時々ラップや蓋をはじいて、ついた水滴を下に落とします。
水分が足りたない時には霧吹きをします。
まとめ
ビカクシダの前葉体は胞子培養の重要な段階です。
前葉体の管理では
温度
湿度
光
を意識することが大切です。
また、密集してきたらスペーシングを行うことで、その後の成長を良くすることができます。
前葉体が成長すると、次は胞子体(子株)が現れます。
次の記事では、胞子体(子株)の育て方について紹介します。


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