はじめに
独特な扇状の葉が魅力のブーファン・ハエマンソイデス。
2025年9月に種子を入手し、実生から育て始めました。今回の種子は届いた時点ですでに発根しているものが多く、播種直後から根や芽の動きを観察することができました。
この記事では、播種から発芽、葉の展開、屋外管理への移行、そして夏の休眠に入るまでの変化を、実際の写真とともに時系列で記録しています。
実生1年目のブーファン・ハエマンソイデスがどのように成長していくのか、今後も記録を追加していく予定です。
実生データ
今回の栽培記録の条件と、現時点で確認できた結果をまとめます。
- 播種日:2025年9月27日
- 播種数:20粒
- 発芽数:20粒
- 発芽率:100%
- 管理場所:室内→屋外
- 約10か月後の球根サイズ:直径約1.2cm
2025年9月27日~ 播種
今回入手した種子は、届いた時点で根が出ているものがほとんどでした。
そのため、出ている根は土(赤玉土:ボラ土:ゼオライト=5:5:1+マグァンプK少量)に埋め、種子本体は土の上に置く形で管理を開始しました。


管理開始後からすぐに根が動き出しましたが、うまく潜り込めないものもありました。


2025年10月4日 発芽直後の様子



根が伸びるにつれて種子が上に押されてしまいましたので、優しく引き抜いて埋めなおしました。
芽は種子の少し下から出てきました。
2025年10月6日~ 初期成長(葉の展開)



ニラのような葉が一枚、二枚と伸びてくるにつれて種子がどんどん萎んできました。
初期段階では、種子に蓄えられた養分を利用しながら成長しているように見えました。そして役目を終えた種子はそのうちポロっと取れました。
2026年3月~ 屋外管理への移行

2026年3月に入り、屋外管理へ切り替えました。ハエマンソイデスは冬型の球根植物ですが、今回は実生1年目ということもあり、冬の間は室内で管理しました。3月に入り、気温が上がってきたところで屋外管理へ切り替えています。
室内管理の時から葉先が茶色くなりましたが、原因は特定できませんでした。LEDライトの影響も考えられますが、温度や湿度など複数の要因があるため、現時点では断定できません。

球根部がほんのちょっとだけ膨らんできました。
暑くなってくると葉が枯れて休眠するそうなので、それまでにどのくらい球根部が大きくなってくれるか楽しみです。
2026年4月23日〜遮光環境へ移動
置いていたところが直射日光が当たり雨ざらしだったので、ビカクシダ用に遮光しているベランダに移しました。

葉先が枯れ込んできていたので、そのまま休眠に入るかなと思っていましたが、まだ新葉が出てきています。遮光環境へ移してからも新葉が展開しているため、今後はこの環境で葉の状態を観察していきます。
2026年5月25日〜成長が鈍化
最低気温が20度前後になり、冬型球根としてはそろそろ休眠スイッチが入る頃。ですが、まだ体力の少ない実生株ということもあってか、ダラダラと緑の葉を維持しています。
完全に休眠モードに入るまでは、土が乾いたら水やりを行っていますが、球根の蒸れが怖い時期でもあるので、徐々に回数を減らしていこうと思います。

実生1〜2年目の夏越しは、成株みたいに完全断水すると干からびるリスクがありそうなので、葉があるうちは少し慎重に見守っていきたいです。
2026年6月27日〜休眠入り
ほとんどの葉が枯れてきました。休眠に入ったようです。

一株だけ鉢を傾けて土を落として球根を覗いてみました。

実生から約10か月で、らっきょうよりも小さいサイズ(直径1.2cmくらい)まで育ちました。
動き出すまでは風通しの良い雨があまり当たらないところで管理しようと思います。
2026年9月15日〜休眠から目覚める
6月末にほとんどの葉が枯れて休眠に入ったブーファン・ハエマンソイデスですが、9月に入り、1株が再び動き始めました。

休眠入りから約2か月半が経過したところで、球根の中心から新しい葉が動き始めているのを確認しました。
まだ1株だけなので、すべての株が同じタイミングで目覚めるのかは分かりません。
実生1年目の小さな球根でも、夏の休眠を経て再び動き始めたことは、今回の栽培で確認できた大きな変化です。
2026年10月16日
最初に目覚めた1株を見つけてから1ヶ月が経ちました。今のところ20株中7株が目覚めています。

秋になり鹿児島の最低気温は20℃を切るようになりましたが、最高気温は相変わらず30℃前後なので、まだ動き出さないのかもしれません。
2026年10月23日|すべての株が目覚めた
育成している20株すべてが無事に休眠から目覚めました。

一見するとまだ目覚めていないように見えますが、よく見ると・・・

最後の一株も緑色の葉が顔をのぞかせています。
一株も脱落することなく目覚めてくれて良かったです。
もう少し葉が伸びてきたら、土を追加でかぶせて球根を完全に隠したいと思います。(球根部は埋めた方が大きくなるみたいなので)
実際に10か月育てて分かったこと
今回の実生を通して、播種から約10か月間でいくつかの変化を確認できました。
発根した種子からのスタートは順調だった
今回使用した種子は、届いた時点ですでに根が出ているものがほとんどでした。20粒すべてで発芽を確認できましたが、発根済みの種子だったことが発芽率に影響している可能性もあるため、未発根の種子でも同じ結果になるとは限りません。
実生1年目でも球根部は成長した
約10か月後に確認したところ、球根部は直径約1.2cmまで成長していました。
夏に向けて葉が枯れ、休眠に入った
気温が高くなるにつれて葉が枯れ始め、6月にはほとんどの葉が枯れました。今回の株は実生1年目でまだ小さいため、成株と同じような夏越し方法が適しているかはまだ分かりません。
まとめ
ブーファン・ハエマンソイデスを実生から育て、発芽から約1年間の成長を記録してきました。
実生1年目でも球根が成長し、夏には葉が枯れて休眠。その後、9月には1株が再び動き始めました。
まだ小さな実生苗なので分からないことも多いですが、休眠を経て再び成長を始めるところまで確認できました。
これから2年目の成長を見ながら、葉の展開や球根の大きさの変化を引き続き記録していきたいと思います。



