南アフリカ原産の塊根植物、エレファントリザ・プラエテルミサ(Elephantorrhiza praetermissa)の実生に挑戦しました。
エレファントリザ・プラエテルミサは、根元にできる塊根と木質化する幹が特徴的な植物です。
エレファントリザ属は分類上の変更もあり、現在はエンタダ属(Entada)として扱われることもありますが、塊根植物としては「エレファントリザ」の名前で流通していることが多いようです。
今回、6粒の種子を播種したところ、5粒が発芽。
発芽率は83.3%でした。
発芽後は室内で腰水管理を行い、本葉が展開してから屋外の明るく風通しの良い場所へ移動。
その後は地上部がどんどん成長し、塊根部の膨らみや幹の木質化も少しずつ確認できるようになりました。
この記事では、エレファントリザ・プラエテルミサを種子から育てた記録を、播種から現在まで時系列で紹介します。
エレファントリザ・プラエテルミサの実生データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 播種日 | 2026年6月30日 |
| 播種数 | 6粒 |
| 発芽数 | 5粒 |
| 発芽率 | 83.3% |
| 鉢 | プレステラ90ロング |
| 用土 | 赤玉土5:ボラ土5:ゼオライト2 |
| 発芽までの管理 | 室内・腰水管理 |
| 発芽後 | 屋外の明るく風通しの良い場所 |
| 水管理 | 発芽後もしばらく腰水、その後通常管理へ |
※発芽率は今回播種した6粒に対する結果です。
エレファントリザ・プラエテルミサの実生記録
2026年6月29日|種子が到着
手元に届いた種子は、これまで自分が播いてきたコーデックスの種子の中でも特に大きなものでした。
栗のようなしっかりとした種皮に覆われています。

まずは播種前の処理として、ベンレート水和剤(Amazon)を溶かした水に種子を約20時間浸けました。

実際の種子の大きさや形を見ると、一般的な塊根植物の種子とはかなり印象が違います。
この大きな種子から、どのように芽が出てくるのか楽しみにしながら播種しました。
2026年6月30日|播種
用土は、赤玉土5:ボラ土5:ゼオライト2の割合で配合しました。
水はけを確保しながら、腰水管理でも使いやすいようにしています。

プレステラ90ロングに用土を入れ、種子を置いたあと、種子が隠れる程度まで覆土しました。

その後、腰水管理を開始しました。
2026年7月3日|播種3日で白い根が出る
播種からわずか3日。
土の表面が少し押し上げられているように見えたため、そっと確認してみました。


すると、土の中から真っ白で太い根が伸びているのを確認できました。
発芽直後から、根がかなり力強く伸びていることが分かります。
2026年7月5日|分厚い子葉が顔を出す
発根を確認してから2日。
土の中から、緑色の分厚い子葉が少しずつ顔を出してきました。

一般的なマメ科植物の双葉をイメージしていたので、この分厚い子葉はかなり印象的でした。
2026年7月6日|子葉の間から本葉が出てくる
さらに翌日。
分厚い子葉の間から、細い本葉が伸びてきました。

発根してから地上部の成長へ移るまでの変化が早く、毎日のように姿が変わっていきます。
2026年7月8日|6粒中5粒が発芽
播種から8日。
6粒中5粒が発芽しました。


今回の発芽率は83.3%です。
残った1粒については、発芽しなかったため確認してみることにしました。
種子を割ってみると、内部は傷んで腐敗していました。

今回の6粒では、発芽しなかった1粒にこのような状態が確認できました。
ただし、播種数が6粒と少ないため、今回の結果だけでエレファントリザ・プラエテルミサの発芽率を判断することはできません。
2026年7月9日|鉢底から根が飛び出す
発芽した株は地上部だけでなく、地下でも成長を続けていました。

プレステラ90ロングは比較的深さのある鉢ですが、早くも鉢底まで根が到達。
スリットから太い主根が飛び出してきました。

地上部がまだ小さい段階でも、根はかなりの勢いで伸びています。
この時点では植え替えも考えましたが、幼苗の主根を傷めることが心配だったため、そのまま育てることにしました。
2026年7月13日|本葉が展開して屋外管理へ
発芽した5株すべてで本葉がしっかり展開しました。

そこで、室内での腰水管理から、屋外の明るく風通しの良い場所へ移動しました。
この時点では腰水を継続しています。
屋外へ移動したことで、風や日光を受けながらどのように成長していくのかも観察していきます。
2026年7月15日|屋外に出すとさらに成長
屋外管理へ切り替えてから約2日。
心配していた葉焼けも起こさず、葉を広げながら上へ伸びています。

室内で管理していたときと比べても、地上部の成長が分かりやすくなってきました。
2026年7月19日|羽状複葉が展開
さらに成長が進み、マメ科らしい細かな羽状複葉が広がってきました。

細かな葉が風で揺れる姿は涼しげで、発芽直後の分厚い子葉とはかなり印象が変わりました。
ここで気になったのが、子葉のその後です。
分厚かった子葉は地上で大きく開くことなく、徐々に小さくなっていきました。

本葉が展開してからは、子葉がその役割を終えるように変化していく様子を確認できました。
2026年8月9日|地上部が大きく成長
播種から約1か月半。
地上部は草のように伸び、かなり大きくなりました。


一方で、気になっていた塊根部を確認してみると、少し膨らんでいるのが分かりました。

地上部が大きくなる一方で、地下では塊根部の形成も進んでいるようです。
この時点では腰水管理を続けていましたが、鉢底から出ていた根が枯れていたため、水管理を通常の状態へ変更しました。
2026年9月3日|幹が少しずつ木質化
9月に入り、幹の部分に変化が出てきました。
サイズ自体は前回から大きく変わっていないように感じますが、幹の一部が少しずつ木質化してきています。


また、夜になると葉が閉じることも確認できました。

昼間に葉を広げ、夜になると閉じる姿は、実際に育ててみて初めて気づいた変化です。
エレファントリザ・プラエテルミサを実生して分かったこと
今回の実生では、6粒中5粒が発芽し、発芽率は83.3%でした。
特に印象に残ったのは、発芽後の根の成長が非常に早かったことです。
播種から3日で白く太い根が現れ、その数日後にはプレステラ90ロングの鉢底まで到達しました。
地上部がまだ小さい段階でも根が先に伸びていたため、幼苗の段階では地下部の成長も意識して管理したいと感じました。
また、発芽後に展開した子葉は大きく開くことなく、徐々に小さくなっていきました。
その後は細かな羽状複葉が展開し、エレファントリザらしい姿へ少しずつ変化しています。
水管理を腰水から通常管理へ変更
今回の実生では、発芽からしばらく腰水管理を続けました。
その後、8月9日に鉢底から出ていた根が枯れていることを確認したため、通常管理へ変更しています。
幼苗の段階では水切れを避けることを優先していましたが、成長が進んだ段階では株の状態や鉢内の水分状態も確認しながら管理方法を変えました。
今回の株については、この後の成長や休眠期の状態も含めて引き続き観察していきます。
今後のエレファントリザ・プラエテルミサ
現在は5株とも成長を続けています。
鉢底から根が出ている株もありますが、今シーズンはできるだけ植え替えをせず、そのまま育てる予定です。
幼苗の主根を傷めることが心配なので、秋の休眠期までは現在の鉢で成長を見守ります。
今後は、地上部の成長だけでなく、
- 塊根部がどの程度太るのか
- 幹がどのように木質化していくのか
- 秋以降にどのような変化が起こるのか
- 翌シーズンにどの程度成長するのか
といった点を記録していきたいと思います。
まとめ
エレファントリザ・プラエテルミサを6粒播種したところ、5粒が発芽し、今回の発芽率は83.3%でした。
播種から3日で白く太い根が出始め、その後は分厚い子葉が地上へ顔を出し、すぐに本葉も展開。
発芽した5株は順調に成長し、本葉が展開した段階で屋外の明るく風通しの良い場所へ移しました。
その後は細かな羽状複葉が増え、8月には塊根部の膨らみも確認。
9月には幹の一部が木質化し、夜になると葉を閉じる姿も観察できました。
今回の実生では、地上部だけでなく、発芽直後から根がかなり速いペースで伸びることが特に印象的でした。
まだ播種から数か月の小さな株ですが、ここから塊根部がどのように太り、幹がどのような姿になっていくのか楽しみです。
今後も成長に変化があれば、この記事に追記していきます。


