キングプロテア(プロテア・シナロイデス)の大きな花に憧れて、種子から育てることに挑戦しました。
32粒を播種し、最終的に4株が発芽。発芽率は12.5%でした。
発芽までは順調に進み、双葉が展開してからも一時は元気に成長していました。
しかし、植え替え後に急激に状態が悪化し、最終的には5か月ほどですべての株が枯れてしまいました。
この記事では、播種前の処理から発芽、初期成長、植え替え、そして枯れるまでの経過を写真とともに記録します。
また、当時の管理を振り返り、なぜ枯れてしまったのか、現在ならどこを見直すのかについても整理します。
実生データ
今回のキングプロテアの実生栽培について、播種から最終的な結果までをまとめます。
- 播種日:2022年3月4日
- 播種数:32粒
- 発芽数:4株
- 発芽率:12.5%
- 栽培期間:約5か月
- 最終結果:4株すべて枯死
2022年3月4日~ 播種前の種子処理
キングプロテアの種子を32粒入手し、発芽を促す目的で播種前にいくつかの処理を行いました。
まず冷蔵庫で1日低温処理を行い、その後50℃のお湯に浸しました。

そして種子についている毛を取り除いた後、桜チップを使って燻煙処理を行いました。

今回はこの方法で播種しましたが、最終的な発芽数は32粒中4株で、発芽率は12.5%でした。
そのため、今回行った処理によって発芽率がどの程度変化したのかまでは判断できません。
キッチンペーパーで発根を待つ
播種後はキッチンペーパーを湿らせた状態で管理し、発根を待ちました。

しかし、管理中にキッチンペーパーにカビが発生しました。

このまま管理を続けるのは良くないと考え、キッチンペーパーでの管理をやめ、土へ移行することにしました。
土へ移行
キッチンペーパーから土へ移した後は、腰水で管理しました。

その後、発根したものが少しずつ現れ、最終的に32粒中4株の発芽を確認することができました。
発芽後の初期成長
2022年4月4日
播種から約1ヶ月後、最初の発芽を確認しました。


32粒中3粒が発芽しました。
2022年4月13日
双葉が展開しました。


2022年4月21日
さらに1株が発芽。

合計4株になりました。
2022年5月8日
葉数も増え、順調に成長していました。


葉も展開し、少しずつ株が大きくなっていきました。
32粒から4株しか発芽しなかったため、発芽率自体は12.5%と低い結果でしたが、発芽後の株については一時的に問題なく成長していました。
2022年6月~ 1回目の植え替え
成長してきたため、1回目の植え替えを行いました。

2022年7月6日


6月の植え替え後は特に問題はなく、株の状態も大きく崩れることなく成長を続けていました。
そのため、この時点では植え替えによる大きなダメージは感じていませんでした。
2022年7月~ 2回目の植え替え
その後、低リン酸の肥料を手に入れたので再び植え替えを行いました。

しかし、今回の植え替えでは、その肥料を多く入れてしまいました。
さらに、1回目の植え替えからわずか1か月ほどで再び植え替えを行っています。
2022年7月16日


葉の状態も徐々に悪くなり、最終的には株が回復することなく枯れてしまいました。
残っていた株も同じように状態が悪化し、葉が萎れて茶色になってしまいました。1株だけ緑色をしていましたが、徐々に萎れて枯れてしまい、最終的に発芽した4株すべてが枯死しました。
なぜキングプロテアの実生は枯れてしまったのか?
今回の栽培で、枯死の原因として最も大きかったのではないかと考えているのが、2回目の植え替えです。
1回目の植え替え後には特に問題がなかったのに対し、2回目の植え替えでは低リン酸の肥料を多く入れてしまいました。
さらに、1回目の植え替えからわずか1か月ほどで再び植え替えを行っています。
そのため、2回目の植え替えでは、肥料による負担に加えて、短期間で再び根を動かしたことによる負担も重なった可能性があります。
また、2回目の植え替えを行った時期が夏場だったことから、高温による負担も加わった可能性があります。
実際に、1回目の植え替えでは問題が起きず、2回目の植え替え後から急激に状態が悪化したことから、今回の栽培では「短期間での再植え替え」と「肥料を多く入れてしまったこと」が大きな反省点だと考えています。
ただし、当時は根の状態や肥料の正確な量、温度などを細かく記録していなかったため、どの要因が直接の原因だったのかまでは断定できません。
その後の栽培経験から分かったこと
今回の実生株をすべて枯らしてしまった後も、キングプロテアを購入して栽培に挑戦しました。


しかし、その後も2株を枯らしてしまいました。
実生株とは異なる経過でしたが、この経験からもキングプロテアを鉢植えで育てる際に注意したいポイントが見えてきました。
蒸れによる根のダメージ
梅雨の時期に雨ざらしで管理していた株は、とても勢いよく成長していました。
ところが、急に晴れて直射日光が当たったことで鉢内の温度が上がり、その後、株の調子を崩してしまいました。
徐々に株の下の方から萎れていき、最終的には枯れてしまいました。
この経験から、梅雨時期に雨に当てること自体には問題がなくても、雨で鉢内が十分に湿った状態で急に強い日差しを受ける環境には注意が必要だと感じました。
根詰まり
別の株では、それまでとても調子よく成長していたにもかかわらず、突然枯れてしまったことがありました。
根の状態を確認すると、鉢の内側に沿って根がびっしりと回っていました。
プラスチック鉢で根が密集していたため、根への水分や酸素の供給に問題が生じていた可能性があります。
この株では、根詰まりによって水やりをしても根に十分に水が行き渡らず、水切れのような状態になっていた可能性も考えています。
これらの経験から、キングプロテアは成長すると根の状態にも注意しながら鉢のサイズや植え替えのタイミングを考える必要があると感じました。
キングプロテア(プロテア・シナロイデス)を枯らさないために
今回の失敗を踏まえ、再挑戦するなら以下を意識したいと思います。
・植え替え回数を必要以上に増やさない
・植え替え直後に肥料を多く与えない
・排水性の良い用土を使う
・夏場は鉢内が蒸れないようにする
・風通しを確保する
・根詰まりにも注意する
まとめ
今回のキングプロテアの実生栽培では、32粒を播種して4株が発芽しましたが、約5か月ですべて枯れてしまいました。
特に大きな反省点となったのが、1回目の植え替えからわずか1か月で再び植え替えを行ったことと、その際に低リン酸の肥料を多く入れてしまったことです。
その後、成株も育てる中で、夏場の蒸れや根詰まりなど、鉢植えで管理する難しさも経験しました。
これらの経験から、キングプロテアを長く育てるには、根への負担をできるだけ減らし、排水性や風通しを確保することが重要なのではないかと考えるようになりました。
そこで現在は、これらの問題を解決する方法の一つとして、キングプロテアは地植えが有効なのではないかと思い、地植えに挑戦しています。


